フィールドウォッチとは? A-11から見る軍用時計の歴史
フィールドウォッチとは、兵士が現場で時間を確認するために発展してきた、シンプルで実用的な腕時計です。装飾を抑え、軽く、時刻を読み取りやすい。その基本的な考え方は現在のミリタリーウォッチにも受け継がれています。
このページでは、フィールドウォッチが生まれた背景と、代表的な軍用時計のひとつであるA-11についてご紹介します。
戦場で重くかさばる懐中時計を取り出して時刻を確認するのは効率的ではありません。腕に装着し、必要なときにすぐ時間を確認できる。その実用性が腕時計の大きな意味になっていきました。
フィールドウォッチとは?
フィールドウォッチに求められたのは、豪華さではなく実用性です。
兵士が行動しながら腕を見るだけで時刻を確認できること。装備として余計な重量にならないこと。そして必要な情報を素早く読み取れること。
そうした考え方から、機能性とミニマリズムを兼ね備えた軍用腕時計が発展していきました。
必要以上の装飾を省き、時間を確認するという本来の役割を重視したデザインです。
兵士の装備として使われるため、携行性や腕への収まりも重要な要素になります。
大きな数字と分かりやすい針によって、必要なときに素早く時刻を読み取れることが重要です。
フィールドウォッチが発展してきた流れ
腕に時計を装着するという考え方
元原稿では、1880年にGirard-Perregaux(ジラール・ペルゴ)がドイツ海軍向けに腕へ装着する時計を製作した例が紹介されています。懐中時計を取り出さず、手を使わずに時刻を確認できることは大きな利点でした。
士官たちが腕時計を使う時代へ
第一次世界大戦では、狭い場所や行動中でも時間を確認しやすい腕時計が士官たちに使用されるようになります。
Hamiltonと実用腕時計
元原稿では、1919年にHamiltonが陸海軍の士官や飛行士、ドライバーなど、懐中時計を取り出す余裕のない人々を意識した腕時計を製作した流れが紹介されています。
Bulova A-11
そして1941年、無駄を削ぎ落としたシンプルな軍用時計としてBulova A-11が米軍で使われるようになります。A-11は、その後フィールドウォッチを象徴するモデルのひとつとして知られる存在になりました。
A-11はなぜ象徴的な軍用時計なのか
A-11は、第二次世界大戦期のアメリカ軍を代表する軍用腕時計として知られています。
小型のケース、ブラックを基調とした文字盤、視認性の高い数字と針。派手な装飾はなく、時間を確認するために必要な要素がシンプルにまとめられています。
そしてA-11には、時計を秒単位で同期させるためのハック機能も重要な要素として知られています。
複数の兵士が同じ時間を共有して行動する軍事作戦において、時計は単なるアクセサリーではなく装備のひとつでした。
MWCのA-11
軍用時計らしい原点を楽しめる一本
MWCのA-11も、フィールドウォッチらしいシンプルなデザインを楽しめるモデルです。
小ぶりなケース、読み取りやすい文字盤、余計な装飾を抑えた姿は、現在の大型腕時計とは違う軍用時計ならではの雰囲気があります。
ヴィンテージのA-11が持つ歴史的なスタイルを感じながら、MWCの時計として日常で楽しめることが魅力です。
フィールドウォッチは「何もない」のではなく、「必要なものだけがある」
シンプルな文字盤や小さなケースは、デザインを省略した結果ではありません。時間を素早く確認し、装備として使うという目的を突き詰めた結果です。その機能美こそが、現在でもフィールドウォッチが支持される理由のひとつです。
A-11とフィールドウォッチをもっと知る
フィールドウォッチの原点を、MWCで楽しむ。
MWCではA-11をはじめ、A-17、GG-W-113、G10、W10など、軍用時計の歴史を感じられるさまざまなモデルを展開しています。モデル選びで迷った場合は、店主までお気軽にご相談ください。