第二次大戦中の1940年代、英国国防省=Britian’s Ministry of Defence (MoD)
が陸軍兵士に時計を支給する必要があった。
一般的な民生品では十分ではないと考え、また
どこか特定のブランドと共同開発するのでは必要数量を
確保できないとも考えた。
その結果、要求されるスペックを満たす時計を生産できる
スイスの時計マニュファクチャラー
であればどこでも受け入れることとした。
このあたりの話は通常のミルスペックに基づく
公募と変わらないと思われる。
高く厳しいスペックをクリアできたブランドは下記の通り。
Buren
Cyma
Eterna
Grana
Jaeger Le-Coultre
Lemania
Longines
IWC
Omega
Record
Timor
Vertex
この12社であることからこのモデルを通称Dirty Dozenと呼ぶ。
しかしもう少し公的にはW.W.Wとも呼ばれる。
これは単純に Watch Wrist Waterproofの
頭文字をとっただけであるが、このW.W.Wのホールマークが
裏面に刻まれた12ブランドの時計はコレクター垂涎のアイテムである。
ベースとなる概要は:
防水
クロノメータークラスの精度
スモールセコンド
ブラック文字盤
アラビア文字
夜光塗料
ブロードアロー
MWCではそんな歴史的にも重要でクールなモデルを
手軽に日常使いできる復刻版としてリリースした。
MWCお得意の”ハイスペック復刻版”である。
【店長のオススメポイント】
このサイズでスモセコ付きの軍用は珍しいですね。
マニアの憧れのモデルも復刻版で入手できるなんて
いい時代です、オリジナルは軽く50万円を超えますからね。
復刻版はMWCのお家芸ですがようやく登場です。
ムーブメント:17石手巻き、ハック機能なし
サイズ:36mm 竜頭含まず 39mm 竜頭含む
ラグーラグ:43mm
厚さ:13.5mm風防含む
ラグ:18mm
文字盤:ブラック
素材:316Lミリタリーグレードステンレス
竜頭:スクリューダウン
防水:50m (5ATM)
風防:Plexiglass/Perspex=プラスチック
ストラップ:18mm 1950sモデル キャンバス
手巻きのガイドライン
時計を空の状態から完全に巻き上げるには、
リューズを約 15 回転する必要があります
(他のほとんどの手巻き時計は 30 〜 40 回転必要であるため、
このムーブメントは大幅に少なくて済みます)
完全に巻き上げると、
この時計は平均約 36 時間のパワーリザーブを誇ります。
ロック式リューズを固定すると、
ねじ込み中にさらに 3 回または 4 回巻き上げられるため、
巻き上げプロセス中に注意を払うことが非常に重要です。
特に、このタイプの手巻き時計のほとんどにはスリップファンクション
がないことを考えると、これを考慮する必要があります。
ねじ込み式リューズは、防水性を高めるために追加されました。
時計を毎日着用し、
たとえば毎朝一貫して巻き上げる人にとっては、
巻き数のわずかな変化は全体のパワーリザーブに
大きな影響を与えることはありません。
これは、最大約 36 時間よりもはるかに低いためです。
一部のユーザーは、24 時間ごとに巻き上げる場合は
10 〜 12 回転で十分であると報告していますが、
24 時間経過すると時計を完全に巻き上げる必要がないためです。
個人の好みは異なる場合がありが、
所有してから最初の数日以内に最適な巻き上げルーチンの感覚を
養うのが良いでしょう。
何よりも、時計を巻き上げすぎないことが重要です。
巻き上げすぎはロックアップの問題や、
ゼンマイの損傷や破損につながる可能性があります。
(そのような場合の破損等は保証対象外となります。)
推奨される巻き上げ手順に従うことが重要です。